ショロトル(読み)しょろとる

世界大百科事典(旧版)内のショロトルの言及

【涙】より

…日本でも,殺生を業としていた伊予入道頼義が出家して仏堂を建て,その堂で流した悔過悲泣の涙は板敷より縁に伝い流れて地面に落ちたという(《古事談》)。また,古代メキシコの神ショロトルは友の死を悲しんで泣くあまり,涙で両眼が流出してしまった。悲憤の末に涙が尽き,血の涙を流したのは楚人の卞和(べんか)である。…

【目∥眼】より

…女神ハトホルはガゼルの乳をホルスの眼窩に注いで両眼を再生させた(《ホルスとセトの争い》)。ナワ族神話のショロトルは,太陽に光を与えるため犠牲となって死んでいく仲間を悲しんで泣いたあまり,両眼が眼窩から流れ出てしまった。マヤ族の伝説では魔術師シュピヤコシュが怪物ブクブ・カキシュのエメラルドの歯と両眼をくりぬいて代りにトウモロコシの粒をつめ,これを殺している。…

※「ショロトル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」