シルジン青銅(読み)しるじんせいどう

世界大百科事典(旧版)内のシルジン青銅の言及

【鋳造】より

…当初は平炉で溶解が行われていたが,大正年代にアーク式電気炉の導入により材質の改善が著しく進歩した。銅合金鋳物は主として青銅鋳物が鋳造されていたが,銅鋳物の耐食性,耐海水性にすぐれることに注目し,艦船への用途,とくに推進器用として,マンガン黄銅,シルジン青銅が開発され,用いられるようになった。アルミニウム合金鋳物が鋳造されるようになったのは昭和に入ってからで,10年代にはダイカスト鋳造も始まった。…

【銅合金】より

…おもに4‐6黄銅に鉄,マンガンなどを約2%程度まで添加して,強さを改善したものは高力黄銅と呼ばれ,機械部品などに使用される。黄銅系の合金は鋳物としても使用され,黄銅鋳物,高力黄銅鋳物があるが,そのほかに4~5%のケイ素を含む銅‐ケイ素‐亜鉛合金はシルジン青銅と呼ばれ,鋳物として船舶用部品などに使われる。
[青銅系合金]
 青銅系合金の主体はスズを合金元素とする青銅である。…

※「シルジン青銅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」