シンメルブッシュ,C.(読み)しんめるぶっしゅ

世界大百科事典(旧版)内のシンメルブッシュ,C.の言及

【外科】より


[最近の発達]
 第2次大戦後の40年間の外科学の進歩には目をみはるものがあるが,これは無菌法,抗生物質の発見,麻酔法の発達,輸血・輸液療法の確立に負うところが大きい。 19世紀後半,L.パスツールの細菌の発見を契機として,J.リスターが石炭酸による消毒法を考案したが,シンメルブッシュCurt Schimmelbuschの手術器具類の煮沸蒸気消毒法の確立(1889)によって,細菌の増殖をおさえるという制腐法から,細菌を完全に死滅させるという無菌法の時代に入った。サルファ剤の発見,A.フレミングによるペニシリンの発見,それに続く種々の抗生物質の発見・合成は,今日の外科無菌手術に大きな進歩をもたらした。…

【手術】より

…一方それまで医学において遅れていたドイツのベルリンにもCollegium medicochirurgicumが設立され,ようやく医学の一分野としての外科の立場が認められるようになった。 19世紀に入って,アメリカのロングCrawford Williamson Long(1842),ウェルズHorace Wells(1844),W.T.G.モートン(1846)やイギリスのシンプソンJames Young Simpson(1847)らによる全身麻酔法,L.パスツール(1861)の腐敗現象は空気中の微生物によるという報告に基づいたI.P.ゼンメルワイス(1847),J.リスター(1867)らによる制腐消毒法,ベルクマンErnst von Bergmann(1886)やシンメルブッシュCurt Schimmelbusch(1889)による無菌法,エスマルヒJohann Friedrich August von Esmarch(1823‐1908)による駆血帯の使用は,その後の外科手術を飛躍的に進歩させることとなった。すなわち,ランゲンベックBernhard Rudolf Conrad von Langenbeck(1810‐87)の子宮全摘出術,ティールシュCarl Thiersch(1822‐95)の植皮術,フォルクマンRichard von Volkmann(1830‐89)の直腸癌手術,ビルロートTheodor Billroth(1829‐94)の胃切除術の成功例が報告されるようになった。…

※「シンメルブッシュ,C.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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