世界大百科事典(旧版)内のジーバカの言及
【インド医学】より
…医学が知の体系へとまとめられ専門的学問になるのはちょうどインドにおいて自由思想が生まれ,ウパニシャッドの哲人や仏陀やマハービーラが活躍した時代である。伝説的な名医ジーバカJīvaka(耆婆(ぎば))は仏陀の侍医であったといわれるし,仏陀の教え自体にもしばしば医療に関する比喩が用いられている。後の古典医学書に登場する伝説的な医者たちの多くも,歴史上の人物とすればこの時期に属するであろう。…
【仏教医学】より
…元来仏教の成立と,古典医学の体系化とは時代背景が共通しており,原始仏典には病気や医学の比喩が多く見いだされる。また釈迦の時代にジーバカ(耆婆(ぎば))という名医が活躍していたことはあまりにも有名である。医学的記事が最も多く見いだされるのは三蔵のうちの〈律蔵〉であり,出家者の日常生活の規定の一部として医事・薬事が詳しく語られている。…
※「ジーバカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」