スフール洞穴(読み)すふーるどうけつ

世界大百科事典(旧版)内のスフール洞穴の言及

【カルメル[山]】より

…地中海東岸,アッコ湾の南,イスラエルのハイファ港の一部を形成しているカルメル岬から,パレスティナ中央部に向けて伸びる丘陵。最高峰は546m。北東山麓にはエズレルの平野が広がり,その背後にはガリラヤの山々が見える。名前の原意は〈園,果樹園〉。旧約聖書では美と繁栄の象徴としてでてくる(《雅歌》7:5,《イザヤ書》35:2)。また預言者エリヤとバアル礼拝者対決の場としても名高い(《列王紀》上18)。今日でもカシやオリーブの木が繁茂している美しい山である。…

【スフール人】より

…イスラエルのハイファ港の南20kmにあるカルメル山洞窟のうち,スフール洞窟から1929‐34年に英米合同調査団によって発掘された人骨。洞窟はタブーン洞窟と200mの至近距離にある岩陰遺跡で,そのテラスの堆積層から少なくも10体分の人骨(男性5,女性2,小児3体分)が発掘された。これらの人骨の古さはウルム氷期ではあるが,タブーン人より幾分新しく,ほぼ3万年前と推定され,文化的にはルバロア・ムスティエ文化をもっていた。…

※「スフール洞穴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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