スペイン伝統主義ファランヘ党と国民サンディカリスト行動隊(読み)すぺいんでんとうしゅぎふぁらんへとうとこくみんさんでぃかりすとこうどうたい

世界大百科事典(旧版)内のスペイン伝統主義ファランヘ党と国民サンディカリスト行動隊の言及

【スペイン】より

…第2は,同年10月1日,同評議会の陸海空三軍総司令官と新たに設置された国家首長の座にフランコが就任し,軍事面はもとより政治面でも権力を掌中にした時である。そして37年4月には,支援する政党,政治グループをすべて〈国民運動〉(〈スペイン伝統主義ファランヘ党と国民サンディカリスト行動隊FET y de las JONS〉)と呼ばれる統一党に吸収して,フランコは党首の座に就いた。 フランコ体制の枠組みは,憲政上の柱となった〈国家首長継承法〉(1947年7月6日の国民投票によって可決)の四つの基本原則に集約できる。…

【ファランヘ】より

…1933年10月,プリモ・デ・リベラJosé Antonio Primo de Rivera(1903‐36)によって創設されたスペインの政治的運動。ファランヘの語源はギリシア語のファランクスphalanx(重装歩兵の密集隊形)。ファランヘは,国家をスペインの統一を防衛し,すべてのスペイン人に唯一の運命をもたらす単位と考え,その基本原則は,(1)すべての党の解散,(2)民族,言語,文化の違いを乗り越えたスペイン国民の統一,(3)労働に対する全スペイン人の平等,(4)永遠の価値をもつ人間性の尊重,(5)キリスト教を尊重しつつ,国家と教会の分離をはかる,(6)スペインの文化的・歴史的使命の復興,であった。…

【フランコ】より

スペイン内乱における右派国民戦線軍の指導者で,1936年10月1日から死去するまで国家首長として独裁政権を築く。ガリシア地方の海軍軍人の家庭に生まれた。1907年トレド陸軍歩兵学校に入学。25年スペイン領モロッコの反乱を鎮圧し少将に昇進。31年サラゴサ陸軍士官学校長の時の演説がM.アサーニャ陸相の反感を買った。34年10月アストゥリアス革命鎮圧の作戦を指揮。35年モロッコ方面軍司令官,統合参謀長に任命された。…

※「スペイン伝統主義ファランヘ党と国民サンディカリスト行動隊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android