スランプ(地学)(読み)すらんぷ

世界大百科事典(旧版)内のスランプ(地学)の言及

【地すべり】より

… 典型的な地すべりは,地層中に重力によって生じた凹型のすべり面から上のブロックが,自重で下方へ押し出すようにずれ動き,斜面をすべり下り,緩斜地に達して止まる。地すべりの上部の動きはスランプとよばれる後方への回転をともなう滑動で,上端にはそれによってすべり面の一部が弧状の滑落崖となって現れる。上部では張力による割れ目が生じて,階段状の小ブロックに分かれる。…

【マス・ムーブメント】より

…多量の水を含むものと,あまり水を含まず粉体流のように空気を巻き込み,きわめて高速でなだれ落ちるように流下するものがある。
[滑動]
 斜面物質がすべり面から上をすべり動くもので,遅いものから早いものへスランプslump,岩屑すべりdebris slide,岩石すべりrock slideに大別され,地すべりと総称されることもある。崖端に生じる比較的小規模のものを崖崩れまたは土砂崩れ,山や丘陵の斜面に生じる比較的緩慢な滑動を地すべり,急速に崩れ落ちるようにして滑動する現象を山崩れということも多い。…

※「スランプ(地学)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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