セファロスポリンC(読み)セファロスポリンシー

化学辞典 第2版 「セファロスポリンC」の解説

セファロスポリンC
セファロスポリンシー
cephalosporin C

[別用語参照]セフェム系抗生物質

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のセファロスポリンCの言及

【抗生物質】より

…そのなかには,ペニシリナーゼに安定で耐性菌に有効な誘導体やグラム陰性菌,緑膿菌に有効な抗菌スペクトルの広い誘導体あるいは経口投与可能なものなどがある。セファロスポリンCは,ペニシリンより酸性での安定性が高く,ペニシリナーゼにも強いことから,7‐アミノセファロスポラン酸(7‐ACA)を出発材料としてペニシリン類と同様にすぐれた誘導体がつぎつぎと開発され,非常に広く用いられている。(2)ストレプトマイシン,カナマイシン類 ワクスマンによって1944年に見いだされたストレプトマイシンは,とくに抗結核薬としてすぐれ,人類を結核の恐怖から救ったことで特筆される。…

【ペニシリン】より

…ペニシリナーゼでこわされる),ジクロキサシリン(ペニシリナーゼ抵抗性,経口投与可能,グラム陰性杆菌に無効),カルベニシリン(とくに緑膿菌に有効),スルペニシリン(カルベニシリンに似る),メチシリン(ペニシリナーゼ抵抗性)などがある。
[セファロスポリンC]
 1955年にイギリスのアブラハムE.P.AbrahamとニュートンG.G.F.Newtonによって別のカビ(Cephalosporium acremonium)から得られた抗生物質で,ペニシリンと基本骨格がきわめてよく似ており,ペニシリン群とセファロスポリンC群を総称してβ‐ラクタム抗生物質と呼ぶ。セファロスポリンCはペニシリナーゼで分解されず広範囲の菌に効くが,セファロスポリナーゼで分解される。…

※「セファロスポリンC」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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