ダーレンドルフ,R.(読み)だーれんどるふ

世界大百科事典(旧版)内のダーレンドルフ,R.の言及

【産業社会】より

…東西冷戦下で,発展途上国を共産主義化させることなく,いかに〈離陸〉させうるかがその研究に込められた鮮明な実践的ねらいであった。代表的な業績にはC.カーらの〈インダストリアリズム〉論,W.W.ロストーの〈経済成長の諸段階〉,ロスとハートマンの労働争議の国際比較研究などがあるが,影響力の大きさという点では,D.ベルの〈イデオロギーの終焉(しゆうえん)〉論,R.ダーレンドルフの社会階級論も見落とせない。その業績のほとんどが1960年に出版されているから,現代の(後期)産業主義を〈1960年パラダイム〉と呼ぶこともできよう。…

【社会学】より

…それは,社会学が秩序や均衡の維持に専念する学問なのか,それとも紛争や変動を志向する学問なのか,という対立である。R.ダーレンドルフの〈秩序論〉対〈紛争論〉という区分以来,イデオロギー性を色濃くにじませている争点であるが,要するに,その認識関心が安定性・秩序・統合・機能的調整・合意・システム存続等に向けられた社会学か,それとも変革・構造的矛盾・対立・解体・支配的様式・解放等に向けられた社会学か,といういささか単純化しすぎるきらいのある二者択一である。 ビュレルBurrell GibsonとモーガンGareth Morganは,この主観主義―客観主義という軸と規制(秩序)―ラディカル変動(紛争)という軸とを組み合わせて,四つの社会学パラダイムを指摘しているが,これはまさしく〈マルチ・パラダイム科学としての社会学〉という現状の整理図である。…

※「ダーレンドルフ,R.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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