世界大百科事典(旧版)内のチャンディ・バノンの言及
【インドネシア】より
…また仏教の図像は,北東インドのパーラ朝との関係が従来推定されてきたが,最近ではむしろ,西インドのデカン高原の石窟寺院(エローラなど)にその類似性が認められてきている。一方,同時期のヒンドゥー教の彫像としては,チャンディ・バノン出土の三主神(シバ,ビシュヌ,ブラフマー)像の傑作(ジャカルタ国立博物館)が代表的で,これらのヒンドゥー教彫像はおもに南インド美術からの影響を感じさせる。当時のヒンドゥー遺跡としては,ディエン高地の遺跡があげられ,さらにマタラム王国の霊廟寺院,チャンディ・ロロジョングランは,インドネシアのヒンドゥー教建築として第一の聖殿である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」