チュルク,L.(読み)ちゅるく

世界大百科事典(旧版)内のチュルク,L.の言及

【錐体外路】より

…一方,これらの構造物のうち直接に脊髄運動神経細胞と結合をもつ構造物とその伝導路,つまり赤核脊髄路,間質核脊髄路,視蓋脊髄路,前庭脊髄路,網様体脊髄路を指すのが最も狭い内容である。 錐体路の命名者がチュルクL.Türck(1851)であるのに対し,錐体外路の命名者はドイツの病理学者プルースJ.Prus(1898)といわれる。彼は大脳皮質を電気刺激して惹起される皮質性癲癇(てんかん)がどのような伝導路で脊髄に伝達されるかをイヌで検索した。…

【錐体路】より

…したがって,この運動神経細胞には共通終末路の別称がある。体性運動中枢伝導路のうちでも大脳皮質運動野に起こり脊髄の運動神経細胞に終わる伝導路は,哺乳類で初めて現れたもので,ヒトにおいてとくに発達しているため早くから注目され,この伝導路が延髄腹側面に錐体pyramidとよばれる高まりをつくるところから,オーストリアの神経学者チュルクL.Türckによって錐体路と命名された(1851)。臨床的に錐体路損傷によって体肢の麻痺が生じるところから,錐体路は随意運動を制御すると解されている。…

※「チュルク,L.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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