ディオニュシウス・エクシグウス(読み)でぃおにゅしうすえくしぐうす

世界大百科事典(旧版)内のディオニュシウス・エクシグウスの言及

【紀年法】より

…キリストが誕生した年を第1年とする紀年法で,現在世界中でもっとも広く使用される。西暦550年ごろローマで亡くなった神学者・年代学者ディオニュシウス・エクシグウスDionysius Exiguusがはじめて提案した。当時ローマではキリスト教の迫害者として有名なローマ皇帝ディオクレティアヌス(在位284‐305)の即位紀元が使用されていたが,キリスト教徒にとって不都合なものであり,この新たな提案となったのである。…

【暦】より

…この創世紀元はのちの年代記など歴史書に盛んに用いられるが,どの紀年を基準としているかを確認しないと西暦に換算できないことになる。 現行のキリスト紀元(西暦)は,525年にディオニュシウス・エクシグウスDionysius Exiguusが復活祭暦表を改訂する際に,それまでのディオクレティアヌス紀元がキリスト教の迫害者ディオクレティアヌスの名を冠していることをきらって案出したものであるが,肝心の計算に誤りがあった。今日ではイエス・キリストの生誕は一般に前4年と考えられている。…

※「ディオニュシウス・エクシグウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android