世界大百科事典(旧版)内のディットマーの原理の言及
【チャレンジャー号】より
…その成果は50巻にのぼる報告書として1880‐95年に刊行され,その後ながらく海洋研究の宝典となった。おもな結果は,例えば,ディットマーの原理として知られている〈海水中塩分の化学成分相互比は塩分総量のいかんによらず世界の海でほぼ一定〉という法則の発見,深海動物の新種約3500の発見,大洋の最深部にさえも下等の動物から魚類に至る多種類の動物が棲息し,どれも原始状態のものではないという知見への到達,1万3000にのぼる底質標本の採集,洋上の地磁気の測定に基づく磁針偏差分布図の作成,島や岩礁の正確な位置の確定,100ファゾム以深では水温はほとんど季節変化しないことの発見,などである。【寺本 俊彦】。…
※「ディットマーの原理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」