世界大百科事典(旧版)内のデトリタス食魚の言及
【魚類】より
…底生生物食魚(マダイ,トラフグ)および藻食魚(アイゴ,ブダイ)は門歯状の歯をもち,とくに硬い殻をもつ餌を捕食する魚(イシダイ,ネコザメ)は臼歯,または敷石状の歯を備える。魚食魚(アオザメ,タチウオ,アンコウ)は鋭い歯をもち,デトリタス食魚(ボラ,タツノオトシゴ,サギフエ)は口が小さく,デトリタス(生物体の分解砕片)を吸いこむのに適した管状の口をもつものも多い。しかし,ヒイラギが夏はおもにプランクトンを,秋には底生生物を,冬にはヨコエビ類をというように,餌生物の季節による量的消長に応じて食性を変えるものもあり,また,アユが稚魚期にはプランクトン,幼魚期には水生昆虫,成魚期には付着ケイ藻,ラン藻を食べるというように発育段階により,あるいは生息場所により食性を変える場合もあり,魚の食性は必ずしも固定的なものではない。…
※「デトリタス食魚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」