世界大百科事典(旧版)内のデ・コスタ,C.の言及
【ティル・オイレンシュピーゲル】より
…また道化を主人公として既存の秩序を逆転してみせることによってすぐれた風刺の書ともなっている。 この書物は1515年,19年にも版を重ね,1867年にはデ・コスタCharles de Coster(1827‐79)の《ウーレンシュピーゲルとお人よしのゲドツァク》が,想を新たにしてフランドルのダム生れのネーデルラント解放の戦士としてのオイレンシュピーゲルを登場させている。近代に入ると,R.シュトラウスの交響詩やケストナーの翻案によって,子ども向けの《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》として知られ,各国語に訳されて,世界中に道化者の話として普及してゆく。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」