トゥルノン,C.T.M.de(読み)とぅるのん

世界大百科事典(旧版)内のトゥルノン,C.T.M.deの言及

【典礼問題】より

… 典礼問題はまたもや教皇に提訴され,(1)中国人の天,上帝はキリスト教の〈神〉〈天主〉と同じであるのか,(2)孔子は神なのか道徳的シンボルなのか,(3)祖先崇拝,鬼神崇拝は宗教性のある習慣かといった点をめぐって論争は激化した。弁明の論をはるイエズス会士は敬天の意義等に関して康熙帝の勅許をあおぎ,ことは中国皇帝の絶対性とローマ教皇の至上性の対立という様相をおびたため,教皇の特使として入国したトゥルノンCarlo Thommaso Maillard de Tournon(1668‐1710)は,康熙帝の怒りにふれマカオの獄中に病死した。おって外国宣教師取締令が出され(1706),さらにイエズス会士が皇位継承問題に介入したこともあり,雍正帝は即位とともに禁教令を発するにいたった。…

※「トゥルノン,C.T.M.de」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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