トリボニアヌスの修正(読み)とりぼにあぬすのしゅうせい

世界大百科事典(旧版)内のトリボニアヌスの修正の言及

【学説彙纂】より

…帝の命によりトリボニアヌスTribonianusを中心とする編纂委員会が,法学教育ならびに裁判実務の便宜のために,古典期法学者の著作から抜粋しそれぞれの題目ごとにまとめて配列したもので,若干の公法的規定を除き,大部分は私法的内容であり,勅法彙纂Codexと並びローマ法大全の核心をなす。古典法を知る資料として最も重要であるが,委員会が利用した古典期法学者の著作の写本自体が既に伝承の過程で修正を被っていたことがありうること,および,帝が委員会に対し,法文間の矛盾を除去し,また,現行の法として必要な変更を加えることを命じている(これにより加えられた修正interpolatioを〈トリボニアヌスの修正〉という)ことに留意しなければならない。【西村 重雄】。…

※「トリボニアヌスの修正」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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