世界大百科事典(旧版)内のドイツ在郷軍人会の言及
【在郷軍人会】より
…各国各時代によってその性格はさまざまであるが,国家主義,軍国主義的な団体が多い。ドイツでは,対ナポレオン戦争の際に各地に生まれた遺骨収集団,墓参団を母体に19世紀末にドイツ在郷軍人会Kyffhäuserbund der dt.Landeskriegerverbändeという官製組織が結成され,政府の意図に沿いマルクス主義思想や社会民主党勢力に対抗する役割を担った。第1次世界大戦後の欧州各国ではドイツの鉄兜団Stahlhelmやフランスの火の十字団(クロア・ド・フー)のような在郷軍人を主体とする武装集団が多数結成されて革命運動の鎮圧に活躍し,在郷軍人がファシズム運動の発生する一つの社会的基盤となった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」