世界大百科事典(旧版)内のドゥアラ洞窟の言及
【炉】より
…人類が火を用いた事実を裏づける最も古い証拠は,北京原人が発見された中国の周口店遺跡から出たもので,約40万年前にさかのぼるが,火を一定の場所でたいて,食物を調理し,暖をとったり,照明の役割を果たした炉跡の確実な例は,約11万年前から3万5000年前,旧石器時代中期のネアンデルタール人によって残されている。たとえば,シリアのドゥアラDouara洞窟からは,石灰岩の礫(れき)をめぐらした,縦7m,横5m,周囲が20mもある巨大な炉跡が発見され,そこから石器や炭,焼けた骨が出土している。…
※「ドゥアラ洞窟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」