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ナガアオサ

海藻海草標本図鑑の解説

ナガアオサ

からだは膜状で,長く,時にねじれ,先端に向かって尖る。分枝はほとんど見られず,アナアオサの様なからだの穴も見られない。体の両縁には波打った襞(ひだ)ができる。細胞層は2層で,基部は細くくびれるが,管状にはならない。付着器から発出する葉状体は通常1枚であるが,複数枚が1個所から生えている場合もある。手触りは柔らかい。生体は濃い緑色。属名のUlvaは女性名詞で,ケルト語の水(ul)の意味。種小名「arasakii」は人名「新崎盛敏」に由来する。千 原(1969)により,銚子市犬若の藻体をタイプ標本として記載された。生殖細胞は着底後,直接葉状体には発達せず,一度,着生部から細胞質がμ単位で移 動し,そこから葉状体に発達する「間接発生」を行なう。アオサ属の他の種類では,間接発生は確認されていない。他のアオサ属との違いは,アナアオサとは横 に広がりが少ないこと,リボンアオサとはからだの縁辺部に顕微鏡的鋸歯がないことなどにより区別される。

出典 千葉大学海洋バイオシステム研究センター銚子実験場「海藻海草標本図鑑」海藻海草標本図鑑について 情報

世界大百科事典内のナガアオサの言及

【アオサ】より

…種類が多く,日本の沿岸だけでも約10種が生育する。体形は種類によって異なり,幅の広い葉状の体に多数の小穴があいたアナアオサU.pertusa Kjellm.(イラスト),穴が大きく生長して体が網目構造を呈するアミアオサU.reticulata Fors.,穴は少ないかまたはほとんどなく,全形がササの葉の形を呈するナガアオサU.arasakii Chihara,体が八重咲きの花弁のように重なり合うボタンアオサU.conglobata Kjellm.などがある。生殖は春から夏にかけてが多く,2本の鞭毛をもつ雌雄の配偶子による有性生殖と,4本の鞭毛をもつ遊走子による無性生殖とがある。…

※「ナガアオサ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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