世界大百科事典(旧版)内のナフダの言及
【イスラム】より
…すなわち,堕落し衰弱したイスラムを真に力あるイスラムに変えるエネルギーが,イスラムそれ自体のうちにあるはずだ,とする信念である。ヨーロッパへの従属がもたらす悲惨や屈辱の現実のもとで,抵抗の足場を探り,自らの価値を獲得し直そうとする時――それはナフダnahḍaと呼ばれた――,問題は常にイスラムの原点の回復,原則への復帰ということに戻っていくのである。そこにはしばしば,サラフ(祖先)のイスラムへの回帰(サラフィーヤ)の主張,硬直化したイスラムの徹底的改革,新しい時代に即応したイジュティハードの再開,すなわちイスラム法の創造的適用への要求があった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」