ニワバ(読み)にわば

世界大百科事典(旧版)内のニワバの言及

【組】より

… 村組は一般に組と呼ばれるが,同時に全国各地にさまざまな村組を示す名称が分布している。主要なものを示せば,東北地方のヤシキ(屋敷),北関東のツボ(坪),南関東のニワ(庭),ニワバ(庭場),サト(里),中部地方のコウチ(耕地),近畿地方を中心に広く分布するカイト(垣内,垣外,貝戸,海戸等),中国・四国地方のドイ(土居),ホウジ(榜示),北九州のコガ(空閑),南九州のカド(門),沖縄本島北部のバーリ,同島南部のダカリなどである。これらのうち,東北地方,関東地方あるいは九州に分布する屋敷,坪,庭,門などの名称は,他方では個別の家においてその居住空間やその一部を示すものとして一般的に使用されている語である。…

【縄張り】より

…本来,土地などに縄を張って境界を定め,自他を区別したり,特別の区域(結界)を明らかにすることで,古い民俗慣習に基づく。戦国時代以降,区画内での土地利用計画,建物の配置計画をもさすようになり,もっぱら築城に際して用いられた。建築用語としてはまた,設計図に基づいて建物の配置を定めるため縄を張ることをいい,縄打ち,経始ともよぶ。一方,縄張りは土地や地域を占有する表示ともなり,占有された区域そのものをさすようになった。…

【香具師】より

…祭礼,盛り場,縁日などで客を集めて商売をする露天商人。〈てきや〉ともいう。ヤシの呼称の由来には諸説あるが,薬師(やくし)の〈く〉が略されたものという説がある。野士という字が当てられたこともある。商売の仕方によって,大地に座って威勢よく啖呵(たんか)(口上)をつけるコロビ,居合抜きその他で大勢人を集める大ジメ,組立店のサンズン,風船・飴などを売るコミセ,興行のタカモノなどに分かれる。その起源については,香具師の親分連が秘蔵する《十三香具・虎之巻》によれば,源頼朝の密命を受けた長野録郎高友が薬売りをしながら各地で隠密探索をしたことに始まり,大岡越前守のとき,香具師が隠密をして犯人逮捕に協力することとひきかえに営業を公許されたとか,香具師は聖徳太子の二子に始まるとするなどの伝承があるが,定かではない。…

※「ニワバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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