世界大百科事典(旧版)内のノーフォーク式輪作の言及
【農業革命】より
…開放耕地制と農村共同体に代わり,大農場制と〈三分割制〉すなわち大土地所有者―資本家的借地経営者―農業労働者という階級関係が一般的に成立した。そして産業革命がもたらした改良農機具がそれらの大農場にとり入れられ,開放耕地では行えなかった改良農業(〈ノーフォーク式輪作Norfolk rotation〉に代表される〈輪栽式農業〉や,家畜および農作物の改良品種の採用)が普及した。つまり,農業技術の変革に基礎づけられた農業全体の資本主義化が急激に進行したのであって,その意味でまさに〈農業革命〉の名にふさわしい〈Agricultural and Agrarian Revolution〉が現実のものとなった。…
【畑土壌】より
…畑土壌における連作障害の防止と地力の回復,増強のために,西ヨーロッパでは古くから輪作が行われてきた。18世紀末,イギリスのノーフォーク州で確立されたノーフォーク式輪作はクローバー,コムギ,カブ,オオムギを輪作するもので,クローバーで空中窒素を固定させ,カブで作土を深くし,クローバーとカブで家畜の飼育を増加させ,堆厩肥を増産して肥沃度を著しく増加させるのに成功した。【松本 聰】。…
※「ノーフォーク式輪作」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」