ハチス(読み)はちす

世界大百科事典(旧版)内のハチスの言及

【ハス(蓮)】より

…池や水田,堀などに栽培されるハス科の多年生水草で,仏典の花として,また食用にするれんこん(蓮根)としても日本人になじみ深い植物である(イラスト)。日本には古く大陸から渡来したらしく,《万葉集》にハチスの名で出てくる。英名は(East) Indian lotus,Egyptian lotus,sacred lotus。…

【花】より

…例えば,日本古典にウメが初登場するのは《懐風藻》においてであるが,これは中国の類書にみえる詩の表現を換骨奪胎して作りあげたものでしかなく,むしろ,このような中国の類書を下敷きにした作詩法をつうじて〈花の見かた〉そのものを学習したというのが真実相であろう。 また,モモが幽冥界の鬼を追っ払うほどの呪力(じゆりよく)をもつとされたり(《古事記》上巻),ハチスの花が美女および恋愛を連想させたり(《古事記》下巻),キクが宮廷特権階級の地位保全を約束するユートピアの花として信仰されたり(《懐風藻》長屋王作品ほか),ヤナギの枝が死者との交霊や農業予祝儀礼のための祭祀用具に用いられたり(《万葉集》),タケが呪具=祭具として用いられたほか,皇子・大宮人の枕詞として使われたりする(《万葉集》)。これらには,いちいち確実な典拠が中国古典に載っている。…

※「ハチス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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