世界大百科事典(旧版)内のハーラーン盆地の言及
【バルーチスターン】より
…パキスタン側では白亜紀から第三紀の軟かい砂岩からなる背斜性山地が高原上をほぼ西南西走し,その間の低地は砂漠と化している。イラン・パキスタン国境部の最も大きな低地ハーラーン盆地周辺の河川は,降水時のみに流水をみるワジで,砂漠中に消失するか盆地内のハムニ・マシケール湿地に流入する。乾燥農業や小河川灌漑が可能な東部山地を除くと,イラン側ではカナート,パキスタン側ではカレーズと呼ばれる地下水路灌漑をもとに,小麦,大麦,ブドウやザクロなどの果樹を栽培する。…
※「ハーラーン盆地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」