ハーン(旅宿)(読み)はーん

世界大百科事典(旧版)内のハーン(旅宿)の言及

【イスラム美術】より

…(2)マドラサ ウラマー育成の高等教育施設で,構造としては,中庭に面した各辺の中央に,教場や礼拝場として使われるイーワーンを設け,その間に階上・階下ともに学生が起居する個室が配置される。(3)修道場(リバートribāṭ,テッケtekke,ハーンカーkhānqā,ザーウィヤzāwiya) 呼称はさまざまであるが,いずれもスーフィー(神秘主義者)が称名などの修行を行う修道場のことで,リバートは,元来は国境地帯につくられた砦をさした。建築的には,マドラサや下記のキャラバンサライと同様な構成をとる。…

【キャラバン・サライ】より

… 第1は街道沿いに建てられた純然たる隊商宿で,商人,巡礼者,旅人を宿泊させることに基本的な機能があった。アラビア語ではこの種のものをハーンkhānということが多かった。政府・王侯貴族・商人のワクフ(寄進財産)によって建てられた場合には無料で泊まることができた。…

※「ハーン(旅宿)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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