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バザーロフ Bazarov

大辞林 第三版の解説

バザーロフ【Bazarov】

ツルゲーネフの長編「父と子」の主要人物の一人。現体制を全面的に否定し、科学のみを信奉する「ニヒリスト」の典型として描かれている。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

世界大百科事典内のバザーロフの言及

【父と子】より

…父の世代である1840年代の理想主義者たちの観念の世代と,子の世代である60年代の唯物論者たちの行動の世代の相克,新旧時代の断絶という永遠に新しい主題を追求した作品。61年の農奴解放後の変動期,作者は神を科学におきかえた唯物論者,過去のいっさいの権威の否定から新時代ははじまるとするニヒリストのバザーロフという。時代に先んじた強い形象をつくり出し,60年代には父たちは歴史の背景へおしやられ,ロシア社会改革のためにはバザーロフたちの雑階級知識人,行動の世代のエネルギーが必要であることを,この作品ではっきり認めた。…

【ツルゲーネフ】より

…長編第1作《ルージン》(1856)で典型的な〈余計者〉を形象化するなかで,1840年代の理想主義者たちの社会的役割を歴史に定着させ,以後変動する時代のロシア知識人の精神史を書くことを文学的使命とした。《貴族の巣》(1859)で郷愁と詩情をこめて滅びゆく貴族文化に挽歌を捧げ,《その前夜》(1860)でロシアの未来を担うのは雑階級の知識人であることを予告し,《父と子》(1862)で40年代の観念の世代と60年代の行動の世代の相克を描き,神を科学におきかえたニヒリスト,バザーロフという強い形象をつくり出し,ロシアの改革には彼らの力が必要であることを認めた。《けむり》(1867)で改革のから騒ぎへの幻滅を示し,《処女地》(1877)で〈民衆の中へ〉の運動の悲劇を書いた。…

※「バザーロフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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