世界大百科事典(旧版)内のバーミンガム大学現代文化研究センターの言及
【カルチュラル・スタディーズ】より
…カルチュラル・スタディーズは,その形成期から単なる理論的な体系化には収まりきらない社会的な実践性を伴っていたのである。
[成果と特徴]
1960年代に,この言葉の由来でもあるバーミンガム大学現代文化研究センターCentre for Contemporary Cultural Studies(CCCS)が設立され,初代所長のホガートを継いでスチュアート・ホールが所長となると,アルチュセールやグラムシなどとの知的格闘を通じ,とりわけ70年代,カルチュラル・スタディーズは大きな発展を遂げていくことになる。この発展には,何よりもホールの卓越したリーダーシップが作用していたが,同時にこの時期のセンターに,ホールの問いを正面から受けとめられる優秀な若手研究者が集まり,横断的な対話を展開していたことが大きい。…
※「バーミンガム大学現代文化研究センター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」