パクス・オトマニカ(読み)ぱくすおとまにか

世界大百科事典(旧版)内のパクス・オトマニカの言及

【オスマン帝国】より

…帝室財政はそれによる交易利潤に大きく依存していたから,スルタンは,香料,各種織物,ブドウ酒などの国際商品取引を円滑にするために,外国人商人に通商特権(カピチュレーション)を与えるなど開放的商業政策をおこなった。その結果,イスタンブールを中心とした広大な商業圏が成立した(パクス・オトマニカ)。その反面,この都市の軍需品や食糧を確保するために,とくにアナトリアとバルカンの商工業(ギルドと市(いち))に対する官僚的統制を強化し,鉱山資源(銅,鉄,銀,クロム,ミョウバンなど)の開発や特殊な農作物(とくに米)生産を専売制の下におき,1550年以後帝国領内からの小麦の輸出を禁じた。…

※「パクス・オトマニカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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