パシェコ(読み)Pacheco,R.P.Francisco

朝日日本歴史人物事典 「パシェコ」の解説

パシェコ

没年:寛永3.閏4.26(1626.6.20)
生年:生年不詳
ポルトガル人イエズス会士。ポルトガルのポンテ・デ・リマに生まれ,1585年イエズス会入会。インドのゴア神学を学び司祭となる。マカオで神学を教えたのち,慶長9(1604)年来日。大坂,堺で宣教していたが,同13年マカオのコレジョ(学院)の院長に任命され日本を離れた。同17年日本に戻り日本司教L.セルケイラの総代理に任命される。同19年のキリシタン追放令でマカオへ渡ったが,翌年日本に潜入。島原地方や京都で活動し,元和7(1621)年イエズス会日本管区長に任命されたが,5年後,肥前(長崎県)口之津で捕らえられ,トルレスらと共に火刑で殉教した。

(片岡瑠美子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「パシェコ」の解説

パシェコ Pacheco, R.P.Francisco

パチェコ

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android