パダールカ(読み)ぱだーるか

世界大百科事典(旧版)内のパダールカの言及

【パンチャースティカーヤサーラ】より

…ジャイナ教空衣派の著名な学僧クンダクンダKundakunda(2~3世紀ころ)の著した教義綱要書。題名は〈五つの存在の聚(あつまり)についての精要〉の意。原典は俗語で書かれ,合計173(あるいは180)の詩頌より成る。本書は2編に分かれ,第1編は本体論に関し,宇宙の基本的構成要素である霊魂,物質などの五つの存在の聚(アスティカーヤ)を解説し,第2編は教義全体を要約した九つの原理(パダールタ)の説明にあてられる。…

【マイトラカ朝】より

…インドの王朝。5世紀末,グプタ朝衰退に乗じてサウラーシュトラの地方長官バタールカBhaṭārkaがバラビーValabhīを都として台頭して王朝を建て,グプタ朝滅亡後は〈大王の王〉と称して領土を拡大し,グジャラートの覇権を握った。7世紀になってハルシャ・バルダナが北インドを統一すると,彼に従属して領土を維持し,彼の死後には再び独立してグジャラートから中央インドのマールワ地方にかけての大勢力となった。都バラビーは政治,商業の中心地であったばかりでなく,西インドの文化の中心地としても有名であって,仏教寺院が相次いで建立され,ナーランダーに次ぐ仏教の大学として栄え,またジャイナ教もこの地を経典編纂の地としている。…

※「パダールカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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