ヒッポクレネの泉(読み)ひっぽくれねのいずみ

世界大百科事典(旧版)内のヒッポクレネの泉の言及

【ペガソス】より

…ギリシア神話の有翼の天馬。英雄ペルセウスに殺された女怪メドゥーサの血から生まれた。のち英雄ベレロフォンの持ち馬となり,怪獣キマイラ退治,女族アマゾンとの戦いに際して主人を助けたが,ベレロフォンが天に上ろうと試みたとき,ペガソスは彼を投げ落とし,みずからはそのまま飛翔をつづけて天の星になったという。詩人の霊泉として有名なボイオティア地方のヘリコン山のヒッポクレネHippokrēnēの泉は,ペガソスが大地を蹴って湧出させた多くの名泉のひとつと伝えられる。…

【ムーサ】より

…ギリシア神話の,詩歌,文芸,音楽,舞踊,学問の女神。複数形はムーサイMousai。英語ではミューズMuseといい,music(〈音楽〉),museum(〈博物館,美術館〉)の語源。その人数についてはさまざまの伝承があるが,一般にはヘシオドスの《神統記》に従い,ゼウスとムネモシュネ(〈記憶〉)を両親としてオリュンポス山麓のピエリアPieriaで生まれた9人の女神とされる。彼女たちはアポロンとサテュロスの笛の名手マルシュアスMarsyasの音楽競技の審判役をつとめたほか,彼女たちに技競べを挑んだトラキア地方の音楽家タミュリスThamyrisを負かして,その視力と音楽の技を奪ったなどと伝えられるが,固有の神話は少ない。…

※「ヒッポクレネの泉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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