ヒポー(読み)ひぽー

世界大百科事典(旧版)内のヒポーの言及

【毒矢】より

…ギリシア語では弓矢をトクソンtoxonというが,その中性の形容詞形トクシコンtoxikonは,すでに古代ギリシアにおいて〈矢毒〉の意味で用いられており,毒矢の歴史の古さを示している(ドイツ語で〈毒〉を意味するトクシクムToxikumも,この語に由来)。用いられる毒物の種類は多いが,地域によって明確な違いがあり,南アメリカではクラーレ,東南アジアではクワ科のAntiaris toxicariaの乳状の樹液イポー(ヒポー,ウパスとも呼ぶ)が用いられる。アフリカではキョウチクトウ科の植物が中心であり,Tanghinia veneniferaの種子から採るタンギン(ケルベラ・タンギンともいう),Strophanthus gratusの種子やAcocanthera schimperiなどの樹皮・樹幹から採るウワバイン,Strophanthus hispidusの種子から採るケルベラ,マメ科でフジに近縁のPhysostigma venenosumの種子であるカラバル豆などが用いられる。…

※「ヒポー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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