ヒューベル,D.H.(読み)ひゅーべる

世界大百科事典(旧版)内のヒューベル,D.H.の言及

【神経系】より

…その後,伊藤正男らによって,その生理学的根拠が与えられ始めており,モデルの有効性を示す例として注目される。 視覚神経系に関し,ヒューベルD.H.HubelとウィーゼルT.N.Wieselによる特徴抽出の階層性の神経生理学的研究がある。これによると,階層構造の初段の細胞は,それぞれ,特定の方向の線分の検出を分担することになる。…

【知覚】より

…しかし一方では,恒常性を保つメカニズムがさまざまな錯視の原因にもなっている。
[知覚の神経生理学的研究]
 この方面の研究は,ヒューベルD.H.HubelとウィーゼルT.N.Wieselが1963年にネコの視覚野で,細長いスリットや黒い線およびエッジに反応する細胞を発見してから急速に発展してきた。視覚野にはこのほか,両眼視差や網膜像の動きや色の対比を検出する細胞があり,これらが立体視や運動視や色彩知覚のための情報処理を行っている。…

【認知科学】より

… 1950年代には,脳神経細胞とそのモデルの研究が盛んになった。たとえば反応選択性ニューロン(ヒューベルD.HubelとウィーゼルT.Wiesel),神経細胞の情報伝達機構(ホジキンA.L.HodgkinとハクスリーA.F.Huxley)などがある。他方,言語,思考,記憶など,心のはたらきの情報表現や情報処理に関して,それまでなかった新しい知見が得られた。…

※「ヒューベル,D.H.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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