世界大百科事典(旧版)内のヒロメの言及
【ワカメ(若布)】より
…表2におもな加工品を示すが,このほかに茎や根の部分を利用した茎ワカメ,根ワカメも市販されている。 近縁の種にヒロメUndaria undarioides (Yendo) OkamuraとアオワカメU.peterseniana (Kjellm.) Okamuraがあり,いずれも食用となるが,品質は劣る。前者は房総半島から紀伊半島にいたる内湾の深所に生育するのに対し,後者は寒流域を除く日本各地沿岸の外洋に面した海のやや深所に生育する。…
【コンブ(昆布)】より
…古来,日本人がコンブをだし用として利用してきたのは,味の点からも栄養的にもひじょうに優れた生活の知恵といえる。【山口 勝巳】【千原 光雄】
[食用]
日本では古く〈ひろめ〉〈えびすめ〉といった。〈昆布〉の文字も奈良時代から用いられており,《続日本紀》霊亀1年(715)10月丁丑の条には,アイヌ人が〈先祖以来,昆布を貢献す〉と述べている記事があり,《延喜式》には〈御贄(おにえ)〉などとして陸奥から貢納されていたことが見える。…
※「ヒロメ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」