ビエドゥー,F.(読み)びえどぅー

世界大百科事典(旧版)内のビエドゥー,F.の言及

【フランス演劇】より

…女優で夫人のマドレーヌ・ルノーと結成したルノー=バロー劇団は,戦後40年間のフランス演劇の重要な部分を体現してきた。クローデルのほかに,カミュ,サラクルー,モンテルラン,コクトー,アヌイからイヨネスコ(《犀(さい)》),ベケット(《美わしの日日》《わたしじゃない》),ジュネ(《屛風》)を経て,ビエドゥーFrançois Billetdoux(1927‐91)やM.デュラス(《一日中木立の中で》《イギリスの恋人》)等に至る新しい劇文学の上演を果たすとともに,他方では,モリエール(《人間嫌い》),ラシーヌ(《ベレニス》《アンドロマック》),マリボー(《偽りの告白》),シェークスピア(ジッド訳《ハムレット》)等の古典の新演出により,カルテルの最も正統かつ偉大な継承者となった。 バローより少し年少で同じくデュラン門下のビラールは,工場労働者や地方学生という〈民衆的観客〉の組織・動員に力を注ぎ,そのために,ジェラール・フィリップ,マリア・カザレス,アラン・キュニーら,映画でも知られた若いスターと自身俳優でもあるビラールによって,コルネイユ(《ル・シッド》),モリエール(《ドン・ジュアン》)からユゴー(《ルイ・ブラス》),ミュッセ(《ロレンザッチョ》),シェークスピア(《マクベス》)からクライスト(《ホンブルクの公子》)に至る古典の記念碑的上演をした。…

※「ビエドゥー,F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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