ビジャヤプリー(読み)びじゃやぷりー

世界大百科事典(旧版)内のビジャヤプリーの言及

【イクシュバーク朝】より

…王朝はこの地方の出身と思われるが,マヌの息子でガンガー(ガンジス)川中流域アヨーディヤーのイクシュバークという伝説上の王の名をとって,支配の正当性を主張し,ベーダ儀式をおこない,カールッティケーヤ(スカンダ)などヒンドゥー神を信奉して,バラモンの宗教と文化の移植に努めた。都ビジャヤプリーVijayapurīは泥土,のちには煉瓦で築かれた城壁で囲まれ,そこには諸種の建物,貯水池,水浴場などの跡が発掘されている。その近くの有名なナーガールジュナコンダ仏教寺院は王妃などによって建立され,壮大なストゥーパや僧院が発掘され,その彫刻はアマラーバティーの作品に続くアーンドラ地方の仏教美術の傑作として知られている。…

【ナーガールジュナコンダ】より

…ダム建設により水没することになり,1954‐60年に大規模な発掘が行われ,重要な遺構はナーガールジュナサーガルNāgārjunasāgar湖に浮かぶことになった島に移された。当地には旧石器文化,細石器文化,新石器文化,巨石文化の遺跡もあるが,より重要なのは3世紀中期から約1世紀間栄えたイクシュバーク朝の首都ビジャヤプリーVijayapurīの都城と,この王朝の庇護によって造営された多数の仏教寺院とである。出土品の多くは,島にある考古博物館に収められていて,仏教説話図,ミトゥナ像,ヤクシャ像などの石灰石を用いた彫刻が中心である。…

※「ビジャヤプリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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