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ビッグバン宇宙論 びっぐばんうちゅうろんbig‐bang cosmology

知恵蔵の解説

ビッグバン宇宙論

宇宙膨張の発見、宇宙マイクロ波背景放射の発見に基づいた現代の標準的宇宙モデル。これらの観測から、宇宙は約137億年の有限の過去に超高温、高密度状態から爆発的に始まったことが帰結される。この宇宙の初期状態がビッグバン。1940年代にG.ガモフが、現在の宇宙の元素の存在比を宇宙の初期状態の原子核物理から導こうとして提唱、50年代に林忠四郎に引き継がれた。林の研究は、宇宙論に素粒子論を適用した最初の仕事。ガモフらは、当時知られていなかった宇宙マイクロ波背景放射の存在を予言、それが65年に発見された。

(二間瀬敏史 東北大学大学院理学研究科教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

世界大百科事典内のビッグバン宇宙論の言及

【宇宙】より

…宇宙の階層構造,そこに見られる多様な天体や種々の元素もこうして形成されたものであり,それが宇宙の進化である。それで今日一般に受け入れられている膨張宇宙論を,進化宇宙論,あるいはビッグバン宇宙論ともいう。 フリードマンの研究に基づく膨張宇宙の考えに立って,開闢直後の宇宙を初めて物理的に論じたのはルメートルの原始原子の説である(1927ころ)。…

【宇宙背景放射】より

… この電波は,1965年,アメリカの技術者ペンジアスA.A.PenziasとウィルソンR.W.Wilsonによって発見された。ビッグバン宇宙論によれば,宇宙の初期には高温,高密度の時期があり,宇宙はまったく不透明であったと考えられている。それが,膨張とともに温度が下がり数千度になったところで透明になる。…

※「ビッグバン宇宙論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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