ビンチャ(読み)びんちゃ

世界大百科事典(旧版)内のビンチャの言及

【ユーゴスラビア】より


[先史時代~古代]
新石器時代にこの地は,ヨーロッパでも先進的な地域であった。現在のベオグラード東方,ドナウ川沿川にある前6千年紀後半のスタルチェボStarčevoや,それに続くビンチャVinčaの初期農耕文化は標準遺跡となっており,またそれらに先行するレペンスキ・ビルLepenski Virからは人面を描いた石の彫刻を含む祭祀跡が出土し,狩猟採集時代の人々の精神生活がうかがえる例として貴重である。コソボのプリシュティナ近郊プレディオニツァPredionicaからは,前2千年紀後半の,眼と鼻を強調した小さな塑像が出ており,イリュリア人の時代では,スロベニア中部リュブリャナの東のバチェVačeから,打ち出しで日常生活や動物を描いた前500年前後の青銅の容器が出土している。…

※「ビンチャ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

春闘

春の時期に労働組合が一斉に賃上げ、労働条件の改善に関する交渉を行なうこと。欧米では、産業別に強力な労働組合が存在し、それらが労働条件改善への闘争を繰り広げて成果を得てきた。だが、日本では企業ごとに労働...

春闘の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android