世界大百科事典(旧版)内のビーダーマイヤー様式の言及
【いす(椅子)】より
…イギリスでは古典主義の建築家ロバート・アダムが背もたれに盾形・卵形・ハート形などの意匠を採り入れ,厳しい比例による古典様式のいすを流行させた。19世紀前期には古代ローマのデザインを採り入れたナポレオン1世のアンピール様式(アンピールは〈帝政〉の意)のいすが流行,この様式はイギリスではリージェンシー様式とよんで軽快なギリシア風のデザインを示し,ドイツ・オーストリアではビーダーマイヤー様式とよばれ,簡潔で機能性に富んだ形式として一般市民の生活に浸透した。19世紀中期から後期にかけて,ビクトリア様式の豪華ないすが人気を博した。…
※「ビーダーマイヤー様式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」