ピアソン,R.G.(読み)ぴあそん

世界大百科事典(旧版)内のピアソン,R.G.の言及

【元素】より

…硬い酸・塩基どうし,軟らかい酸・塩基どうしは安定な化学種をつくりやすく,硬い塩基と軟らかい酸およびその逆の組合せでは安定な化学種をつくりにくい。1963年ピアソンR.G.Pearsonはこのような関係をさらに拡張して系統的規則にまとめ,hard and soft acids and basesを略してHSAB則と名づけた。HSAB則による元素または配位原子の分類は,化学結合の本質的な把握をその根底に置くもので,この規則を巧みに適用すると,化合物の安定性,難溶塩の溶解度,反応速度,平衡位置をはじめ,元素の産状,鉱床の形成,元素の分配や輪廻(りんね)などに関し,広範囲に及ぶ統一的な説明・解釈が可能になる。…

【酸・塩基】より

… クラス(a)金属:F>Cl>Br>I,  O≫S>Se>Te,N≫P>As>Sb クラス(b)金属:F≪Cl<Br<I,  O≪S>Se>Te,N≪P>As>Sbすなわち,クラス(a)金属は周期表の各属の最初の原子(F,O,Nなど)と,クラス(b)金属は各属の2番目以降の原子(Cl,S,Pなど)と最も安定な錯体をつくるものと分類した。1963年にピアソンR.G.Pearson(1919‐ )はこのような金属イオンの性格の特徴を,軟らかいsoftと硬いhardという概念にまとめ,さらに配位子すなわち塩基にまで広げて次のようにまとめている。 硬い酸 半径が小さく,酸化状態が高い,高い状態に励起される外殻電子がないイオンや分子。…

※「ピアソン,R.G.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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