世界大百科事典(旧版)内のピサ様式の言及
【ピサ大聖堂】より
…内外壁を色違いの大理石による縞模様で仕上げ,外周初層を東方伝来の壁アーチ,ファサードと西側後正面をロンバルド・ロマネスク様式由来の列柱装飾歩廊とする。様式の混在は柔らかい色調のカラーラ大理石で統一され,洗礼堂,鐘楼にも共通する壁アーチ(初層)と列柱帯(上層)による装飾構成はピサ様式として近隣のルッカ,ピストイア,またリグリア海を越えたサルデーニャ,コルシカ両島に伝播した。ピサ生れのガリレイは同大聖堂内の揺れるランプを見て振子の等時性を直観したと伝えられる。…
※「ピサ様式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」