フィリッポス[3世](読み)ふぃりっぽす

世界大百科事典(旧版)内のフィリッポス[3世]の言及

【マケドニア】より

…彼とその弟の女奴隷の間に生まれたアルケラオスArchelaos(在位,前413‐前399)は父の嫡子を殺して王位に就いたが,彼は軍事体系の整備,首都のアイガイからペラへの移転,ギリシア文化の摂取・保護で知られる。彼の死後王位継承をめぐって国内は紛糾し,ギリシア人や周辺部族の介入もそれを複雑化したが,フィリッポス2世(在位,前359‐前336)によってその兄ペルディッカス3世(在位,前365‐前359)以来の王家の力が対内的にも対外的にも強化された。フィリッポス2世は兄の戦死後即位し,農地を開発して自由農民の生活を安定させ,彼らを長槍(サリッサ)を武器とする強力な歩兵兵団に組織・訓練し,小貴族から成る騎兵兵団と組み合わせて進んだ戦術を開発した。…

※「フィリッポス[3世]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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