世界大百科事典(旧版)内のフィン・マクウァル王の言及
【ケルト人】より
…超人的な活躍ぶりを繰り広げる英雄クホリンの生誕から終焉までの物語や,ディアドラとニッシャの悲恋,エーディンの求婚の話などがおもなものである。(2)3世紀の英雄王フィン・マクウァル王とそれに仕えるフィアナ騎士団の物語で,なかでもフィンの息子で詩人のオシーンと妖精王の娘金髪のニアブとの恋や,《トリスタンとイゾルデ》の基とも見なされるディルムッドとグラーニアの悲恋や勇敢な武人たち,ファーガスやオスカーの挿話がある。 これらの話を近代になってマクファーソンが翻案集大成して《オシアンの詩》(1762‐63)として世に出したため,ワーズワースをはじめゲーテ,シャトーブリアンら各国の詩人作家たちに影響を与えた。…
※「フィン・マクウァル王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」