フェイマス・プレイヤーズ=ラスキー・コーポレーション(読み)ふぇいますぷれいやーずらすきーこーぽれーしょん

世界大百科事典(旧版)内のフェイマス・プレイヤーズ=ラスキー・コーポレーションの言及

【パラマウント[会社]】より

…そのほか,ジョン・バリモア,ウィリアム・ファーナムといった舞台の名優を擁して,次々に大作を発表,カール・レムリ(1867‐1939)のユニバーサルと覇権を争い,当時バイオグラフ社からデビューした人気女優メリー・ピックフォードの引抜き合戦ではその後も類を見ないといわれる週給1000ドル,2年間に最高100万ドルを支払うという契約で彼女を獲得した。次いでズーカーは配給網の確立をめざして,13年に組織されたW.W.ホジキンソンのパラマウント・ピクチャーズ・コーポレーションに参加,16年にはジェシー・L.ラスキー(1880‐1958),サミュエル・ゴールドフィッシュ(のちのゴールドウィン),セシル・B.デミルの製作会社フィーチャー・プレイ社(1913設立)を合併してフェイマス・プレイヤーズ=ラスキー・コーポレーションをつくり,19年にはパラマウント・ピクチャーズ・コーポレーションをも合併してその主宰者のホジキンソンを退かせて実権を握り,以後フェイマス・プレイヤーズ=ラスキー作品を〈パラマウント映画〉の名で売り出すことにした。27年にはパラマウント・フェイマス・ラスキー・コーポレーションとなり,30年にはパラマウント・パブリックス・コーポレーションと社名を変えたが,1920年代は〈パラマウント映画〉がもっとも勢いをふるった時代で,プロデューサーにはB.P.シュルバーグ,監督にはデミルといった強力な陣容で,アメリカ映画史に残る西部開拓劇の大作《幌馬車》(1921‐23)やスペクタクル史劇《十誡》(1923)を製作,そして20年代後半から30年代を通じてエーリッヒ・フォン・シュトロハイム,エルンスト・ルビッチ,ジョゼフ・フォン・スタンバーグ,ルーベン・マムーリアンといったヨーロッパ的なセンスをもった〈外国人〉の監督や,ポーラ・ネグリ,マルレーネ・ディートリヒ,モーリス・シュバリエといったヨーロッパから〈輸入〉したスターたちによって〈パラマウント調〉と呼ばれるソフィスティケートされたスタイルをつくりあげて看板とした。…

※「フェイマス・プレイヤーズ=ラスキー・コーポレーション」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

太陽フレア

太陽の表面にあるしみのように見える黒点で起きる爆発。黒点の磁場が変化することで周りのガスにエネルギーが伝わって起きるとされる。ガスは1千万度を超す高温になり、強力なエックス線や紫外線、電気を帯びた粒...

太陽フレアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android