フェル,H.B.(読み)ふぇる

世界大百科事典(旧版)内のフェル,H.B.の言及

【培養】より

…1925年に,マクシモーA.Maximowは哺乳類の胚の組織片の培養において,初めて培養を細胞培養と器官培養とに分けて,それらの概念を明確にし,術語によって区別した。イギリスのストレンジウェーズ研究所のストレンジウェーズT.P.S.StrangewaysとフェルH.B.Fellは,26年にニワトリ血漿と胚抽出物の混合凝固体の上に,組織片や器官を置いて空気にさらすことによって,増殖した細胞が外植体から遊走するのを抑え,全体の形を崩さずに正常な組織構造を保ったままで維持する器官培養の方法を完成し,ニワトリの肢の原基の発生と分化を研究した。さらに,フェルは29年に,ロビンソンR.Robinsonとともに時計皿培養法を完成した。…

※「フェル,H.B.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android