フェントン,R.(読み)ふぇんとん

世界大百科事典(旧版)内のフェントン,R.の言及

【写真】より

…また陸軍測量部員小倉倹司らの従軍撮影による《日清戦争実記》などの出版(1894)もみられた。海外の例をみると,1855年にイギリスのロジャー・フェントンRoger Fenton(1819‐69)が世界で初めての従軍写真家としてクリミア戦争を撮影し,これを元とした木版刷りの絵が新聞に載せられた。当時は写真印刷がまだ開発されていなかったので,しばらくの間は〈写真を元として描かれた〉という注釈によって写真と同様の信憑性を得ていた。…

【報道写真】より

…その多彩な展開と意義については,今日ますます注目すべきものがあるといってよい。例えば,古くは世界最初の従軍写真家としてクリミア戦争を撮ったロジャー・フェントン(1885)や,南北戦争を撮ったM.B.ブラディ(1861)らの写真は,現在の日々消費されるニュース写真とはまったく違う性格をもっている。彼らが〈記録〉にかけた意欲はきわめて旺盛であり,戦争に対する自覚的な関わり方は,単に事件があるから出向くといったような姿勢ではない。…

※「フェントン,R.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android