世界大百科事典(旧版)内のフォト・ルポルタージュの言及
【ドキュメンタリー写真】より
…1842年には銀板写真によってハンブルクの大火が撮影され,55年にはコロジオン湿板法によってクリミア戦争が入念に撮影されている。こうして写真がジャーナリズムに取り上げられるようになるのは当然のなりゆきで,19世紀の終りごろから20世紀にかけて急速にニュース写真やフォト・ルポルタージュの分野が専門化し,今日われわれが考えるようなドキュメンタリー写真の素地となった。ドキュメンタリーの概念を明確に意識して撮影がされはじめたのは,おそらく1930年前後のグラフ・ジャーナリズムの隆盛期といってよかろう。…
※「フォト・ルポルタージュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」