フレッシュコンクリート(読み)ふれっしゅこんくりーと

世界大百科事典(旧版)内のフレッシュコンクリートの言及

【コンクリート】より


[コンクリートに必要な性質]
 コンクリートに要求される性質は,施工時と,コンクリートが硬化して構造物や製品として完成した時点とでは当然ながら差異がある。まず固まらないコンクリート(フレッシュコンクリート)に要求されるものは,そのコンクリートの流動性が大きく,施工が容易であること,すなわち型枠や鉄筋のすみずみまで容易に行き渡る軟らかさをもつことと,材料の分離が起こらないことである。主として水量の多少によるコンクリートの軟らかさの程度を示すのはコンシステンシーconsistencyと呼ばれるもので,これは一般に,コーン状の容器に一定の方法でコンクリートを詰め,コーンを引き抜いたときにコンクリートの上部が下がった寸法(cmの単位で示しスランプと呼ぶ)を測定するスランプ試験により定量的に表される。…

※「フレッシュコンクリート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」