世界大百科事典(旧版)内のフローレイ,R.の言及
【アバンギャルド】より
…そのためにいっそう神話化され,〈厳密な科学映画〉〈これまで予想だもされなかった壮大な超映画〉〈政治的同盟映画〉,さらには〈猥褻な映画〉といったさまざまな想像がなされた。しかし,各国の映画界に直接・間接に与えた影響は大きく,オランダの記録映画作家ヨリス・イベンス,ソ連のキノ・プラウダと呼ばれる記録映画の作家ジガ・ベルトフ,イギリスの実験アニメ作家レン・ライ,アメリカのロバート・フローレイ,彼と組んだ名カメラマン,グレッグ・トーランド,といったアバンギャルド映画作家がこの時期に次々と活動を開始した。日本でも衣笠貞之助が,川端康成を中心とした新感覚派のグループのシナリオによって《狂った一頁》(1926)を作り,その手法(フラッシュ・バック,二重露出等々)に飯島正は,ガンスやボルコフの作品との近似を指摘している。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」